自動車産業は日米欧の三極に加えて中国、アジアの急成長市場も合わせて発展する一方で、(1)グローバル競争の激化、(2)環境/安全/エレクトロニクスなどの新たな技術革新、(3)ニーズの複雑化と対応などの多くの課題に直面しています。ELV法や燃料電池への取り組みなどの環境配慮、モジュール化や大規模なM&Aによる業界再編も進み、市場は今大きく変貌を遂げつつあります。一方でISO/TS16949、APQPにPPAPなどの自動車業界固有のガイドラインや、JAMA、JAPIAで現在注目を集めるPDQなど、業界標準への対応も重要です。また、特徴として多くの企業が3次元CADの導入にいち早く取り組み、設計業務における3次元化が他業界に比べ進んでいる傾向があります。
3次元CADの導入が推進され、設計部門において「何を作るか」についての可視化は進んできたと言ますが、「どうやってそれを作るか」については、まだまだ可視化が進んでいないようです。よく3次元設計を推進した効果として3Dデータの社内関係部門への流用が謳われますが、お客様の声を聞いていると、ビューワを利用しているので形状を見ることは可能だが、ほしいデータを探せない、またビューワデータで見るだけで、それを利用して多様な業務に対応するアプリケーションがない、というご意見を耳にすることが多くなりました。
設計部門が生成した3Dデータを社内で活用する際に非常に重要なことは、ビューイングのデータもしっかりとDBで管理することと、データを活用するアプリケーションが用意されていることです。DBでビューイングデータが管理されていない状態では、単なるファイルが個人と個人の間でメール添付でやり取りされたり、共有フォルダにあるファイルを参照したりする程度となります。これでは、日々増え続け、また変更、修正が繰り返されるデータから自分が参照したい正しいデータを取り出すことは困難です。また正しいデータの取得ができたとしても、今度は様々な計測やコメント追記、ドキュメントへの流用など有効なアプリケーションがなければ単にこれまで図面であったものが立体化しただけとなります。
新日鉄ソリューションズでは、真の3次元データ活用のため、PLMシステム上のしっかりとしたビューイングデータの管理の実現と、多様なニーズに応えるアプリケーションを統合的にご提案します。Teamcenter、Matrixなどの実績のあるPLMプラットフォームをベースに、多くの自動車、自動車部品のユーザー様への導入ノウハウに基づき、まず仕掛かりから成果物まで多様な3次元データをしっかりと管理、CAE、CAMまで社内流通、活用させる仕組みを構築し、今後大変重要な課題であるデジタルマニュファクチャリングなど、自動車産業の主要な業務領域(製品の設計、新規パーツの調達、原価管理、グローバル生産、業界標準への準拠など)の効率を向上させる企業全体のプロセス改革をご支援します。